ピッチャーの「肩を作る」ってどういうこと?
ピッチャーの「肩を作る」ってどういうこと?
プロ野球などを見ていると、
ブルペンで控えのピッチャーが「肩を作る」シーンを
良く見ると思います。
この「肩を作る」ということを、
とりあえずボールを投げて体を暖めることだと
そのように理解している人が多いと思います。
しかし、実際には少し違うものです。
ピッチャーをしている人はわかって肩を作りましょう。
人間の肩は、骨や筋肉、腱などによって構成されています。
これらがスムーズに動き、力を伝達できるようにするのが
「肩を作る」ことです。
あえて肩を作ることはしないとしても、
それなりにはボールを投げることはできます。
しかし、本来持っているパフォーマンスは出ません。
骨や筋肉や腱は、動かさないとその動作を忘れるのです。
たとえば自主練やキャンプの時期になると、
「●●選手は30球を投げ、最速138kmを記録」
というような話題が常に出てきます。
「このピッチャー、シーズン中は150km出てなかった?」
と思っても、実際この時期はフルパワーでも
140km出なかったりするのです。
それは、まだ肩ができていないからなのです。
「肩を作る」のは、肩に投げ方を思い出させることで、
そのためにキャッチボールや遠投、投げ込みを行います。
急に酷使すると故障の原因になるので、
少しずつ感覚を戻していくのですね。
試合中の「肩を作る」は上記ができているのを基本にして、
試合にベストな状態で入るために投げ込むことです。
そのため、ブルペンではしっかり力を入れて投げ込みます。
中継ぎや抑えの投手は、いつ出番が来るかわかりません。
だから試合の流れを読んで肩を作り始め、
登場シーンではフルパワーで仕事ができるようにします。
少年野球では守備交代によってマウンドに上がる人も多いですが、
肩ができていないことも少なくありません。
投球練習を数球したくらいではなかなか肩はできないのです。
「肩を作る」意識があるかないかで、
少年野球のピッチャーは成績が変わります。
自分がどんな状態で登板しているかよく考えましょう。
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