あなたは何が得意?
あなたは何が得意?
--今回の記事は過去の記事を編集・再掲しています。--
(※この記事が最初に書かれたのは2015年5月末です)
コーチの名和です。
かなりご無沙汰をしてしまいました。
ブログも毎日続けるというのは難しいものですね。
ちょっと気を許すと数ヶ月経ってしまい、
「もうブログはやめたのですか?」
「ブログはもう更新されないのですか?」
というメールをいただき、心苦しく思います。
気をとり直してブログを再開致します。
スクールでは小学生から高校入学を控えた中学3年生がメインですが、
中にはレギュラーを絶対に獲りたいという高校生も練習に来ています。
今日は高校入学を控えた中3生についてです。
高校入試の日はまだですが、スクールには既に私立の強豪校への
入学が野球推薦などで決まっている選手がいます。
高校に入学する前にある程度の技術向上をしたいとスクールで
練習しているわけですが、みんなよくやっていると思います。
私が中3の頃と比べると今の選手たちの方が何倍もレベルが
高いと思います。
私が愛工大名電のレギュラーになれたのは運が良かっただけで、
中京高校や東邦高校に進学していたら間違いなく
レギュラーにはなれなかったと思います。
というのは、そのチームの選手層というものがあるからです。
また、監督が求めるチームカラーがあり、攻撃のチームを
作りたいと考える監督なら、守備が上手いだけの選手をレギュラーに
するより、守備は多少下手くそでもガンガン打つ選手が
レギュラーに選ばれるはずです。
私はそのタイプの選手で、3年になった頃には守備の上達なんか
あきらめて、4打数4安打、4ホーマー打つのを目標に
バッティング練習しか考えていませんでした。
なので、スタメンで試合に出ても点差があって終盤になれば守備の
上手い選手に交代させられたり、点差がなくピンチの時に
交代させられたりということもありました。
社会人ではDH制が取り入れられると、
「もうおまえは守らなくても打っとけばいい」と、
DH専門の選手になったくらいです。
私のバッティングが飛び抜けてすごかったかというと
そんなことはないと思いますが、バッティングには
自信がありました。
チームの他の選手を見てみると、私より足が速い、
守備が上手いという選手はたくさんいました。
それでも私がレギュラーに選ばれたのは、それらの選手より
私のバッティングが認められ、監督も攻撃的なチームを
作りたいという考えがあったからだと思います。
攻、走、守が高いレベルでバランスがとれた選手が理想ですが、
そのレベルになるにはかなりの努力が必要になります。
しかし、何か一つ他の誰にも負けないという技術で
勝負してもいいと思います。
その得意とする技術が監督の理想チーム作りと合致すると
レギュラーの日の当たる場所に行ける確率が高くなります。
これは、野球の技術だけでなく「声」でもいいのです。
私の中学時代や高校時代に「声」でメンバー入りした選手もいます。
これも監督の好みによるのですが、とにかく狂ったように
声を出す選手でした。
大差をつけられて負けているときでさえ、そいつがいるだけで
ベンチが盛り上がり、お祭り騒ぎとなって逆転してしまう
ということもありました。
「声」に上手い下手など技術の差はありません。
声など誰でも出せると思うのですが、これは性格的なものもあり、
どれだけ言われても出せない選手もいます。
声を出せる選手から見たら、声が出ない、出せない、
出さない選手はなんでだろうと思います。
声帯が弱く大きな声が出せませんというならしょうがないと思いますが・・・・
逆の考えをすると、守備やバッティングはそこそこだけど、
「うるさい黙っとけ!」というくらい声を出す元気な選手と、
守備やバッティングはいいけど全く声を出さないし、
存在感もないという選手がいるとします。
このチームの監督は元気のあるチームにしたいと考えていたら、
どちらの選手を選ぶでしょうか?
でも、「声」でレギュラーを獲るというのは最終手段ですよ。
入学当初からそこを狙ってはだめです。
今年も高校球児になる選手がスクールから旅立ちます。
みんなチームの中心選手となり、レギュラーとして活躍してもらいたいと思います。
応援しています。