バントの重要性は理解していますか?
バントの重要性は理解していますか?
--今回の記事は過去の記事を編集・再掲しています。--
最近はバントの練習をほとんどせずに、
高校に進学してしまう子が多いと聞きます。
けれども、バントは重要なので、
小学生のうちにできるようになっておいた方が
いいです。
いくらよいバッティング技術を
持っていたとしても、
3割打てればよいほうで、
他と比べても特別よいとされる子どもでも、
4〜5割程度です。
ということは、
「半分以上の確率で打てない」
という結果になります。
この数字に対して、
バントは練習さえすれば、
普通に打つよりも高い成功率を誇ります。
攻撃の場面において、
バントはさまざまな意味を持ちます。
とくにピッチャー側の心理に立てば、
ランナーが先の塁にいるほうが嫌なもの。
1塁より2塁、2塁より3塁……
というように、
本塁に近づけば近づくほど、
得点する確率が高まります。
このときのピッチャーの心理としては、
「失投を投げてはいけない」
「ワンバウンドなどを投げて、キャッチャーが後逸するような
ボールだけは投げないようにしよう」
などと、「○○してはいけない」という決めごとを
自らで勝手に作ってはピンチを招くことが多々あるので、
投球の幅を狭めてしまいます。
バントを試みて成功させることによって、
ピッチャー心理に微妙に影響を与える
という点からしても、
バントの意味は十分にあるとみてよいでしょう。
もちろん、それだけではありません。
バント処理をミスしたり、
暴投、フィルダースチョイスなどをきっかけに、
こう着していた試合が動くことだってあります。
さらに相手がバントシフトを敷いてきたことによって、
守備陣の後方にスペースができ、
そこを狙って打つという選択肢だってあり得ます。
ところが、バントの練習を日ごろから
していないチームだと、
このような攻撃の仕方ができなくなります。
そうなると進塁させようと思って打たせたら、
ダブルプレーになったり、
アウトカウントを一つ献上するといった
ケースが往々にしてありがちです。
こう考えていくと、バントすることによって、
攻撃の幅を広げ、試合に勝つためには
欠かせない作戦であることが
お分かりになられるかと思います。
タグ:バント, 基本, 少年野球, 少年野球バッティング, 軟式野球