少年野球の試合で緊張しないためにできること

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少年野球の試合で緊張しないためにできること

--今回の記事は過去の記事を編集・再掲しています。--
打席

 

少年野球では子供たちのメンタル面がまだ未熟なゆえに、
緊張から思わぬ失敗が相次いで起こります。

それがまた見ている分には面白いのですが、
大事な試合を左右してしまうようなミスになれば、
さすがに笑ってばかりもいられません。

試合で緊張しないためには何が大事なのでしょうか。

 

走塁

 

まず、「緊張しないのはダメ」だと教えましょう。

本来、緊張というのは悪いことばかりではありません。
もともと、緊張するのは臨戦態勢になるためです。

野生の動物であれば、他の強い動物などから襲撃される危険があり、
その際には素早く判断し、行動することが必要となります。

人間の緊張というのはその名残だと言われています。
「怖い」「危険」という感情や認識が緊張を生み出します。

緊張すると手にじわっと汗をかきます。
これは、何かを持ったり、木に登ったりして逃げる際に、
手が滑らないようにするためです。

緊張するとドキドキしますが、脈拍数がある程度になると、
それによって運動能力や反射神経が高まるようになっています。
これは体が臨戦体勢になっているという証拠です。
プロでも、このくらいの脈拍数にコントロールして持っていくように、
注意を払っている選手も少なくありません。

ある程度の緊張は、パフォーマンスを上げるために必要なのです。

 

ミーティング

 

ただし、過度の緊張はかえって体の動きを損なうようになります。
機械のオーバーヒートのようなものです。

過度の緊張を防ぐには、過度に怖さや危険を感じる原因を探し、
それを取り除く必要があります。

一番大事なことは、チームの雰囲気、指導者の雰囲気です。
プラス、家庭の雰囲気が大切です。

対戦相手が怖いことはスポーツである以上、ほとんどありません。
試合で怖いとすると、ミスだったり、周囲の反応です。

口だけで「ドンマイ」と言っても、態度が冷たければ怖いものです。

日頃からひとつのミスや失敗が許されないような雰囲気で生活していると、
自然に緊張をするようになるものです。

また、一人で過剰にチームの命運を背負い込むのもダメです。

緊張しないためには、カッコ悪さを許せる雰囲気が重要です。

そのために、練習中から、カッコ悪い姿を、
指導者も選手たちも共有しておく必要があります。
悪ノリも端から見ると奇行に見える行動も良いのです。

そして、それに加えて、失敗してもカッコ悪くても、
チームはひとつの体だと教えてあげてください。

毎回、MAXスピードのボールが投げられないのは、
足や腰、肩、肘、手首、指などのどれかが失敗しているからです。
この時に「足のせいだ、肘のせいだ」とは言いません。
全部が上手くいくことはまずありません。

個人のメンタルの問題もあるにはありますが、
こうしたチーム意識のあり方がより大事です。
緊張は悪いものではなく、過度の緊張を生み出す雰囲気が悪い。

緊張する自分を責めるな、と言ってあげたいです。

 


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