無理な遠投をさせない少年野球のキャッチボール

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肩を強化する少年野球のキャッチボール

 

--今回の記事は過去の記事を編集・再掲しています。--

 

少年野球選手

 

私が少年野球の選手だったころ
練習の中で

「とても遠い距離のキャッチボール」

をやっていた記憶があります。

 

レフト側のファールラインあたりから
センターの定位置くらいまでの距離だったでしょうか。

 

今、思えば
そんなに遠い距離でもないですが
当時は遠く感じたものです。

 

そして、そのころは
張り切って投げていたものです。

 

しかし、後から考えると

あの世代の「遠投」というのは
あんまりいいものじゃないかもなぁ

と思ったりもします。

 

例えば、先に書いた
レフトからセンターの距離。

 

「そんなに遠い距離でもない」

とは言いつつ、実際には大人でも
それなりに長い距離です。

 

野球の試合の中でも
そうたびたび、投げる距離ではないでしょう。

 

この距離を、成長途上の子供たちが
無理にダイレクトで投げようとすれば
肩やヒジに負担が掛かる可能性があります。

 

私の少年時代のように

「張り切って投げようとする」

と、余計に負担が掛かるでしょうね。

 

IMG 0569

 

また、成長度合いの差や体格差によって
同じ遠投の距離でも

「届く選手」

「届かない選手」

の違いが生じます。

 

このことは
長い距離を届かせられない子供に

「ムダな劣等感」

を植えつけることに繋がります。

 

あと

「長い距離を無理やり届かせよう」

と投げる場合、フォームがおかしくなることもあります。
基本的なスローイングの形を覚える段階の子供たちでは
これも悪影響となることがあるでしょう。

 

元々、少年野球世代の子供が
その距離を投げられないことには
何の罪もありません。

 

そして

「肩の強い弱い」

も個人差があって当然のものです。

「肩が弱いと野球はできない」

なんてことはまるでありません。

 

そんなことより
まずは短い距離のキャッチボールで

「正確に相手の胸へ」

投げることを身につける方が
少年野球の基本練習では
はるかに大切なことです。

 

また、指導者の視点から言えば

「遠投をさせてみて子供の肩の力を計る」

というのも問題があると思います。

 

正しい目を持った指導者は
普通の距離のキャッチボールだけで
肩の力は判別できるものです。

 

少年野球の子供たちに対して

「ムダなところで無理をさせてはいけない」

ということです。


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