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少年野球におけるピッチングのコツ

ピッチャーはストレートがめっぽう速いだけだったり、変化球の球種が多いだけでは、バッターを打ちとることができません。

少年野球では、ピッチャーが変化球を投げるのを禁止されていることが多いので、ストレートだけの話をさせていただきますが、
たとえばストレート1球投げるだけでも、6つの選択肢があることをご存じでしょうか?

それは、
・上下
・左右
・前後
です。

上下とは高めと低め、左右はインコースとアウトコース、そして前後は「緩急」のこと、つまりスピードボールとスローボールのことです。

このようにストレート1つとっても、投げるピッチャーからしたら、これだけの選択肢があります。

しかし、このことを念頭に置かずにキャッチャーがリードし、またピッチャーも何も考えずにただ投げているだけだと、相手チームのバッターからボカスカ打たれてしまいます。

そしてこのような状況の場合、キャッチャーは左右を考えてリードしているものの、上下と前後がおろそかになっている場合が多いのです。

味方のピッチャーが相手チームのバッターとタイミングが合ってきたなと感じだしたとき、インコースとアウトコースにだけボールを散らそうとすると、1〜2球は甘いボールが行きがちです。
それをバッターにカーンと打たれ、心理的にあせりだす。

そしてあせると失投を投げる確率が高くなり、次のバッターにも打たれる。
ますますあせりだし、さらに次のバッターにも痛打される……

このような悪循環が次から次へと続いてしまうわけです。

でもこれでは打たれて当然ですよね。

なにせ左右の2つしか使い分けていなければ、どちらかにヤマを張られたら2分の1の確率で打たれる可能性が高まってしまうのですから。

もしピッチャーが打たれだしてきたら、キャッチャーは自分のリードが“上下”“左右”“前後”にボールをきちんと投げるよう指示できているか、見つめなおしてみてください。

1人のバッターに6つを使い分ければ、6球の違ったボールを投げさせることができます。
これだと6分の1の確率となるわけですから、バッターは打席内で迷いが生じます。

けれどもそうなればピッチャーはしめたもの。
バッターを抑える確率がグッと高まり、簡単には打たれなくなるのです。

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