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少年野球選手が必要なのは素質? それとも……

「素質があるかないか」は野球を続けていくうえで重要なのか、と質問されれば、私は「ないですよ」と断言したいです。

こういうと、驚かれる方もさぞかし多いことでしょう。
「素質があるに越したことはないんじゃないでしょうか?」
ふつうならばそう考えたって、ちっとも不思議なことではありません。

では、野球における素質ってどんなものだと思いますか?
速いストレートを投げること?
バッティングで遠くに打球を飛ばすこと?
盗塁をすれば失敗しないこと?

いえいえ、違うんですよ。
たしかにどれもトッププレイヤーになるためには必要かもしれませんが、ではどうやったらそうした能力を身につけることができるのでしょうか。

今、プロの世界で活躍できている選手たちを見ていると
「かっこいいよなあ」
「あんな選手になりたいな」
といった憧れに近い気持ちを持っている子どもたちがきっと多いことかと思われます。

けれどもみんなが見ているのは、華々しく活躍している場面だけ。
海に浮かぶ氷山にたとえたら、「水面に出ているほんのちょっとの氷の山」を見ているにすぎず、水面下のもっと大きな部分、つまり自分に足りない能力をたゆまぬ努力で埋め合わせているに違いありません。
イチロー選手、田中将大投手、ダルビッシュ有投手らのように、メジャーリーグで通用するだけの素質を持っていても、
人知れず汗を流す日々の積み重ねがあってこそ、あれだけの活躍ができているのだと思うんです。

大人たちの目でわが子の野球の才能を判断したときに、「素質のあるなし」で子どもたちの能力を見極めるのは簡単なこと。
けれども、これでその子の持っている力を決めつけてしまっては、ちょっとかわいそうな気がしてなりません。

「今は体力がないから能力がないように見えるけど、もう少し成長してきたら、体力がついてきてスピーディーな動きができるようになる」という子どもだって、私がこれまで見てきたかぎりでは大勢いるんですよね。

ですから「今現在、素質があるように見えるか」ということで、わが子の能力を判断するのではなく、「努力し続けようと一生懸命取り組んでいるか」に注目してあげてください。

それによって、その後の成長する度合いも間違いなく変わってくるはずですから。

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