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走りこんでこそ得られる重要なものとは何か


「野球の練習で一番きつい練習は何?」
と野球少年たちに聞くと、もっとも多い答えは
「走ること」。

これは少年に限らず、高校生や大学生、
はたまたプロ野球選手だって、同じように答えるかもしれません。

たしかに走ることはつらいです。
とくに高校野球の名門校ともなれば、冬場のシーズンオフの時期には、
「陸上部の練習か!?」
と思わせるほど、グラウンドの内外で走っている光景を目にするものです。

けれども走ることは野球に限らず、
バランス、タイミング、リズム、瞬発力、筋持久力や
心肺能力を養うことのできる、すべてのスポーツの基本です。

このことを頭でわかっていても、
「かったるいなー」「疲れるからやだ」……
ついそう考えてしまうもの。
とくに夏場となれば、「暑いし、バテるからやりたくない」
と避けたくなる気持ちもよくわかります。

だからといって、走る量を少なくするのはいけません。
走ることでスタミナをつけることができますし、
下半身が安定してくるもの。
そこで大切なのが、“義務”で走らないことです。

野球少年に限らず、最近の子どもたちは、
走り方の悪い子が多いのが気になります。

昔に比べて、インターネットなどであふれるほどの情報が
あるにもかかわらず、スポーツの基本とされる走り方が
なっていないのはなぜでしょうか?

私が考えるに、本当に疲れるまで走った経験がないのでしょう。

人間は疲れて、「もうムリだ」と思っても走り続けていると、
走り方を覚えます。
今までよりも楽な体勢で走らなければ、もう一歩も前に進むことが
できないからです。

これは頭で考えてそうするのではありません。
身体がそうするほかないのです。

これがすべて正しい走り方であるかと聞かれれば
そうとも言い切れませんが、
少なくとも身体にとって楽なフォーム、
楽に走れる方法は見につきます。

けれどもそこまで走ったことのない子どもは
たいてい走り方が悪い。

学校の授業でも、そこまでランニングをさせることは
ありませんし、少年野球の指導者だって、
やれ体罰だ、しごきだといわれることに抵抗を受けて
厳しい練習メニューを課すことが減ってきているように思えます。

走る経験の少なさが子どもたちの走り方の悪さにつながっている。
そのことで、しなくてもいいケガの要因になっているかもしれない??。

なぜ走るのか?
走るとどういう効果が得られるのか?

こうしたことに少年野球の指導者は思いを巡らし、
練習メニューの中に意識してランニングの量を増やしてあげることも、
野球を上達させる一つの方法といえるでしょう。

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