少年野球の守備は決め事が大切
少年野球の守備は決め事が大切
--今回の記事は過去の記事を編集・再掲しています。--
少年野球は、守備力がないうちは試合になりません。
守備力というのは、スローイングやキャッチはもちろん、
守備の際の決め事がどれだけ決まっていて、
それが実践されているかという部分が重要です。
チーム内の選手たちのレベルを考えた上で、
最適な決め事を作るのは監督やコーチら首脳陣の仕事です。
この決め事というのは、必ずしも、
少年野球の教本などに載っているものである必要はなく、
チーム事情に合わせて組んでいって問題ありません。
しかしながら、昔から使い古された守備システムは、
それなりの合理性があるものですから、
全く無視できるものでもありません。
どういったケースを想定して守備のシステムを作るか、
それは経験豊富な指導者でも難しいことで、
教本などは豊富な実例を元に作っていますから、
参考にするべきことはやはり多いのです。
しかし、決め事は難しいと野球が難しくなり、
選手たちにもストレスがたまってしまいます。
少年野球でよく見られるのは残念ながら、
ピンチなどで混乱してしまい、
練習中にはできていた決め事が吹っ飛んでしまい、
監督の怒号を浴びるというシーンです。
これは忘れる選手も良くないのですが、
難しすぎる決め事を作ったり、
あまりにもパターンを細分化しすぎてしまい、
選手がついていけなくなることもあるのです。
ですから、代表的ないくつかのパターンを決め、
後は試合を重ねながら修正・追加するのが、
最も多い指導方法だと推測します。
決め事がしっかり守れるチームというのは、
守備に関して忍耐強く、統制が取れていて、
大崩れをすることがあまりありません。
この分野では、キャプテンシーを持った子が一人いると、
まるで守備の締まりが変わってきます。
決め事は技術ではなく、頭と精神の問題なので、
単純に練習をするだけではなく、
少年野球というスポーツへの理解が問われます。
そのため、技術面ではまだまだだとしても、
理解の早い子は、伸びしろが大きい子と言えます。
少年野球の守備は個人能力ではどうにもならず、
チームの総合力が問われます。
その総合力は守備技術はもちろん、
どのようなレベルでこの決め事があり、守られているか、
それもまた大切ですから、練習や試合を見る際は、
ぜひ意識して見てみてください。
きっと野球の奥深さを感じられることでしょう。