バッティングを左右するのは「しなり」
バッティングを左右するのは「しなり」
バッティングで長打を打てるようになりたいなら、
まずは磨くべきはミートとスイングのスピードです。
しかし、パワー偏重というか、
筋トレをして長打を打とうとする選手が多いです。
強打者と言われる人の中には、
いかにもパワーのありそうな体格の大きい人が多いですが、
それはそれなりのレベルでの話。
少年野球では並外れた体格を目指すよりも、
まずはしっかりスイングができることが肝心です。
ここで大事になるのが体や腕の「しなり」です。
しなりは表現が難しいですが、
「弾力によって曲がったものが戻ろうとする力」です。
木の枝などを軽く曲げても、
折れなければ元に戻ります。
この時に働くのが「しなり」ですね。
スポーツで言うバネと同じ種類の力になります。
このしなりがどうして大事かというと、
このしなりは非常に大きな力を持つからです。
しなりの凄さを知りたければ、
縄跳びをやってみてください。
小学生でも、早く回していけば「ビュンビュン」と、
風を切る音が聞こえてくるはずです。
力を入れて回したからといって、
そんな速度にはすぐになりません。
むしろ脱力してヒジや手首を使って回すと、
割とすぐにビュンビュンと音がしてきます。
これがしなりの力なのです。
バッティングをする時も同様です。
よいスイングは風を切る音がします。
力の入った力んだスイングであったり、
またスイングの軌道が不安定な場合には
ほとんど音が鳴ることはありません。
これは体格の大きな大人だとしても同様です。
だから、スイングの速さを磨きたい人は、
まずは音がするくらいのスイングを目指しましょう。
そのためのコツは、力を入れることよりも、
力を適度に抜いて体全体をしならせることなのです。
パワーは、インパクトの瞬間に注げば十分です。
最初から力を入れて構えても意味はありません。
たくさん素振りもしながら、
バッティングの感覚をつかんでいきましょう。
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