少年野球とボール拾い
少年野球とボール拾い
--今回の記事は過去の記事を編集・再掲しています。--
少年野球だけによらず、ボールを扱うスポーツでは練習中に、
どうしてもボールが散らばっていってしまいます。
そんなボールを拾い集めるのがボール拾いですが、
このボール拾いも大事にしてほしいものです。
野球の練習をする際には、
一度に全員が同じ練習でなく、
グループを分けて、一方は練習、
一方はボール拾いをすることも多いです。
この時も、まじめにボール拾いをする子と、
適当にボール拾いをする子がいます。
ボール拾いをすることは大事なことです。
野球的に意味がないことでは決してありません。
ボール拾いをちゃんとしようと思うと、
練習をしっかり「見る」必要があります。
それはプレーを盗むことや、
飛んでくるボールの予測能力につながるのです。
また、ボールを拾って返してくれることで、
練習が切れることなく続き効率的になります。
時折、部活動などでは「一年は球拾い」というような、
そういう学校もあると聞きます。
その多くは人数が多すぎて一度に練習できない学校で、
練習の効率化のためには仕方のない部分もあります。
少年野球ではそこまで人数がいることは少ないため、
保護者の方にお願いすることもしばしばあります。
「球拾い」が面白くなく、面倒な仕事であり、
補欠の仕事や雑用のように思われ、
良いイメージが無いことは確かです。
ただ、普通のチームであれば、全員がしていることで、
その時その時、担当するべき人が違うだけです。
ゲームやエンタメ施設ではないのですから、
誰かが必ずやらねばならない、そういう仕事です。
バレーボールやバスケットボールならまだしも、
野球のボールはすぐに無くなってしまうものです。
個数の管理も正確には難しいものです。
しかし、ボールが無くなると練習ができません。
買えば買うほどお金もかかってしまいます。
そのため、ボール拾いの意識が低いチームは、
練習の効率も悪く、貧しくなっていくのです。
チームの運営という面を考えても、
ボール拾いを頑張ってくれる人は陰の殊勲者です。
そういう所を評価してあげて、
決して雑用扱いしないでほしいものです。
こういうところまで目が届き、互いに称え合うのが、
本当に良いチームなのだと思います。