少年野球選手は塁間を何秒で走るか
少年野球選手は塁間を何秒で走るか
少年野球の場合、大人の野球と比べると、
グラウンドのサイズが違います。
様々な違いがありますが、
今回意識してほしいのは塁間距離です。
塁間距離とは、ひとつひとつの塁の間の距離で、
少年野球では23mとなっています。
また、所属している連盟や年代によって、
18~21mくらいの間になっています。
この距離をどのくらいのタイムで、
少年野球選手は走り抜けるのでしょうか。
H27年の文部科学省の『体力・運動能力調査』からは、
小学校男子の平均タイムは、
1年生 11.41秒
2年生 10.70秒
3年生 10.04秒
4年生 9.60秒
5年生 9.29秒
6年生 8.78秒
となっています。
女子はこれに0.2~0.4秒をプラスしたくらいが平均です。
野球をしている子は足が速い子も多いため、
0.5秒ほど縮めて考えてみても良いと思います。
中学校男子(女子)の平均タイムは、
1年生 8.50秒(9.02秒)
2年生 7.84秒(8.74秒)
3年生 7.47秒(8.62秒)
となっています。
やはり少年野球選手補正で少し速いと考えて、
0.3秒ほど縮めて考えることにしましょう。
塁間距離を小学校低学年で20m、高学年で23mとすると、
小学生は男子で計算して
低学年(1~4年生) 3.60~4.16秒、
高学年(5~6年生) 3.80~4.04秒
という数字になります。
実際、加速をつける必要があるため、
0.2~0.5秒くらい遅くなります。
中学生も男子で計算すると、
3.30~3.77秒
ほどになります。
やはり加速の問題がありますので、
実際には0.5秒ほど遅くなるでしょう。
こういったことを踏まえて考えると、どの年代も、
大体4秒程度で塁間を走り抜けることがわかります。
高校野球やプロ野球になると、塁間距離は広がりますが、
速い人では3秒前半のタイムになるようです。
しかし、それでも平均的なタイムでは4秒前後と、
それまでの年代と体感的に大きく違いはありません。
そのため、守備練習をするなら、
基本は4秒以内に封殺を狙うことです。
また、走塁練習をするなら、
まずは4秒を切ることが目標タイムと考えると良いでしょう。