試合に出たアイツが変わった
試合に出たアイツが変わった
少年野球に関わっていると、選手たちの成長をよく見ます。
中でも、試合に出たことをキッカケに変わる子は多いです。
試合に出たことがない子もいると思いますが、
ぜひ、試合に出ることを目指してください。
そして、指導者はできるだけ多くの選手が
試合に出られる環境作りを目指してください。
試合に出るのと、野球の練習をするのは全然違います。
また、チーム内の紅白戦と対外試合もまた違います。
どんなカテゴリーでも、試合を経験することで、
選手たちの様子には目に見えて違いが出てきます。
試合に出られた選手は、まず自信がつきますし、
選手として、チームの一員として自覚と責任感が生じます。
時には意識が高すぎて鼻についたり、
試合に出られない選手たちと衝突する時もありますが、
何かしら試合を通して得た感覚を持つようになります。
また、試合に出た選手というのは、
試合を通して何ができて、何ができなかったかを感じ、
それを練習の目標や材料にすることができます。
方向性を持って努力することができるため、
その後の選手としての成長スピードも早まります。
引き続き試合に出たいという気持ちも強まり、
練習にも一層熱を入れるようになります。
そのため、一度レギュラーになった子を追い抜くのは、
そう簡単なことではありません。
もし、試合になかなか出られないとしても、
試合に出る機会がないと腐らないでください。
昔コーチに言われたことがあります。
「試合は選手を育てる。
ベンチは人間を育てる。
どこにいたとしても、もし腐っているなら、
それは自分が死んでいるからだ。
たとえどこにいたとしても、
生きている人間は腐らない。」
ベンチにいれば試合にも出たい気持ちはあれど、
献身的にチームや出場選手に尽くす必要もあります。
その中で人間性が磨かれていくのです。
出られなかったとふてくされているだけなら、
その人にはそれ以上の成長はありません。
試合にいつも出ていた人は逆にベンチに入れると、
ベンチでしか見えないものが見えて、
良い刺激を受けることもあります。
野球少年たちは試合に出ると人間が変わります。
よりチーム力を高めるためにも、
できるだけ試合に出られる機会を作り、
また指導者は試合に出られる機会を作ってあげましょう。
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