少年野球と髪型の話
少年野球と髪型の話
--今回の記事は過去の記事を編集・再掲しています。--
少年野球というと、どんな髪型をしていると思いますか?
ほとんどの人は「丸坊主」を想像すると思います。
実際、丸坊主の子は多いのですが、
昔と比べるとかなり少なくなってきました。
少年野球で丸坊主が多い最大の理由は、
元々は機能的なものだったと思うのですが、
現代では「イメージ」なのでしょう。
誰もが少年野球をしているというと、
その髪型は丸坊主を想像すると思います。
坊主頭の子が、帽子をかぶって、
炎天下の中で白球を追いかける。
それが少年野球というイメージなのです。
伝統を大事にするということもあって、
丸坊主を推進しているチームもまだまだ多いです。
今ではそういう風潮はかなり少なくなってきており、
そこまで拘っている人はいないのですが、
野球を始めることをキッカケに丸坊主にした、
そういう子もいないわけではありません。
昔は丸坊主にすると、軍人の罰のようでもあり、
田舎くさいというイメージもあって、
あまり喜ばれなかったように思いますが、
最近は丸坊主がカッコイイような流れも出てきているため、
そこまで嫌がる子も多くない気がします。
昔はイヤだけど、丸坊主が多かったのに対し、
今はカッコイイと思うけど、丸坊主は少なくなった。
不思議と反比例しているのですね。
今も昔も変わらないのは、
新しく丸刈りにしてきた、または伸びたものを刈ってきた、
そういう子の頭は人気があり、皆が集まって触ることですね。
何であんなに触りたくなるのか、
不思議な魅力があるなぁといつも思い、
きれいに刈り込んだ頭を見ると手がウズウズしてきます(笑)。
あれ、女性の方はわからないかもしれませんが、
実は触られている方もちょっと気持ちいいんですよ。
個人的な見解ですが、ほとんどの子供は、
丸坊主が絵になります。
しかし、大人になるに連れて、似合う似合わないは、
明らかに違いが出てきますから、
少年野球よりも高校野球での髪型は、
もう少し議論してあげてほしいと思います。
高校野球の方が丸坊主を強制している学校が多いです。
高校生くらいになると、髪形に変化がつけられないと、
眉毛を頑張って整えたりし始めます。
身だしなみとしてはそれが普通なのでしょうが、
極端な細眉を作る子も多く、それが好きになれません。
だいぶ脱線しましたが、
丸刈りは野球だけでなく、多くのスポーツに最適な髪型です。
丸刈りは視野を損ねることがありませんし、
また頭が蒸れてしまうのを防いでくれます。
スライディングなどで髪が汚れにくいのも長所です。
また洗髪も一瞬で終わります。
忙しい朝もお手入れ簡単で、
寝起きに着替えて着替えてすぐに朝練もできるという、
瞬発力に優れた髪形です。
帽子の着用が許されている野球においては、
直射日光による頭皮へのダメージも心配は少なく、
帽子と非常に相性が良いと思うのです。
サッカーやラグビーでは帽子はかぶれませんし、
広いフィールド内で目立ってこそ区別もつけやすいため、
目立つ髪形や髪色の選手が多く、
それがカッコイイのかもしれませんが、
少年スポーツでそれをするのはあまり良くありません。
少年スポーツであまり髪を染めたり、パーマをかける、
その影響が果たしていつどのように出るのか。
少なくとも10年ほどそういう時期が続くとすると、
丸坊主続きの子と比較すると、10年は早く影響が出るのでは。
そういう風に考えてもしまいます。
また、丸刈りと言うのは昔から決心の髪型でもあります。
昔は髪型は身分にも関わっていたと言いますから、
頭を丸めることで、俗世の誘惑を断ち切り、
修行の道に入った人のことを昔は坊主と言ったのです。
ですから、丸坊主というのは、そういうストイックさの象徴で、
野球に打ち込むぞという姿勢の表れとも言えます。
余計な時間をかけず、自分の目的に没頭したい、
そういう人が昔から好んで選んでいた節があります。
軍隊などで採用されたのも、手入れが楽なことや、
そういう精神性が評価されていたと考えられます。
実際、丸刈りで精悍な顔つきをしている子がズラリ並ぶと、
試合前の整列時に「むむ、できる!」という印象を受けます。
何かしらの気迫を感じるのは、
私がイメージにとらわれているからでしょうか。
少年野球の髪型は、それほどうるさく言われることはありません。
まずは野球を楽しむことが大切ですから、
特段の理由がなければお子さんの好きにさせてあげましょう。